大林院は寛永20年(1643)に現・文京区にある大林寺の末寺として、三田の功運寺(現・萬昌院功運寺)内に創建された。山号を霊明山と称し、曹洞宗の法統を伝える。その後、明治22年(1889)に現在の西尾久の地に移転した。移転先は、かつて尾久八幡神社の別当寺として機能していた願勝寺の跡地であり、明治8年(1875)に願勝寺が廃寺となった後の土地・建物をそのまま継承した。願勝寺は武蔵国豊島郡尾久(現在の荒川区)にあった寺院で、尾久地域の宗教的中核を担っていた。現在の境内には正和5年(1316)10月日銘の板碑、および正徳3年(1713)11月銘をはじめとする庚申塔二基が荒川区登録文化財として残されて…