地藏寺の歴史は宝暦元年(1751年)にはじまる。僧・文了がこの地に地蔵堂を開創し、宝暦9年(1759年)には武蔵国内で廃寺となっていた寺院から寺号「地藏寺」を引き継いで正式な寺院として発足した。本尊の地蔵菩薩立像は聖徳太子の作と伝えられ、「子育地蔵尊」として子どもの健やかな成長を守護する仏として地域の女性や家族から厚い信仰を集めてきた。境内には文明15年(1483年)10月日銘の「阿弥陀三尊来迎図」絵馬が保存されており、寺院開創以前からこの地が信仰の場であったことを示す貴重な文化財である。また、普化宗(虚無僧の宗派)に関連する慶応3年(1867年)の文書も荒川区登録文化財として所蔵され、江戸末…