名張市下比奈知に鎮座する古社。社伝によれば、推古天皇7年(599年)に大和地方を中心とした大地震が起き、諸国に「なゐ(地震)の神」を祀るよう詔が下されたとき、伊賀国に勧請されたのが当社の起源という。江戸時代の地誌『伊水温故』には「国津大明神」の名で記され、比奈知川上流域に点在する国津神社の惣社でもあったとされる。主祭神は大己貴命・少彦名命・天児屋根命・市杵島姫命・事代主命・蛭子命の六柱で、農耕・縁結び・航海守護の神々を祀る。元伊勢の伝承地の一つとも伝わり、倭姫命が天照大御神を伊勢へ奉じる前に名張の地に逗留したとの説もある。現在は旧村社として地域住民の産土神として信仰を集めている。