松江市大草町に鎮座する六所神社は「意宇六社」の一つに数えられ、出雲国の総社(国内の神々をまとめて祀る社)であったと伝わる。創建年代は不詳だが、天平5年(733年)の『出雲国風土記』や延長5年(927年)の『延喜式神名帳』に記載された古社「佐久佐神社」の論社(該当社の候補)とされる。伊弉諾尊・伊弉冉尊・天照大神・月夜見尊・素盞嗚尊・大己貴尊の6柱をまつることから「六所」の名がついたという。本殿は宇豆柱が前後にはみ出す古式を残す大社造。境内北側には昭和43年(1968年)に発掘された出雲国庁跡があり、かつて出雲国の祭事や祈願がこの地で執り行われていたことをうかがわせる。