名古屋東照宮は、元和5年(1619年)に尾張徳川家初代藩主・徳川義直が父・徳川家康を神として祀るために創建した神社である。前年の元和4年(1618年)に家康三回忌の大祭が営まれ、翌元和5年に名古屋城三之丸の亀尾天王社の西隣へ勧請し、家康の神像を祀ったのが創祀とされる。創建当初は名古屋城の三之丸に位置し、桃山建築様式の粋を集めた壮麗な社殿群が整備された。寛永年間(1624〜1644年)には諸建造物の拡充が進められ、本殿・拝殿・唐門などが現在に近い形に整ったとされる。明治維新後、明治政府による社寺整理政策および名古屋城周辺の土地利用変更に伴い、明治期に現在の二之丸の地へ移転した。その後、昭和20年…