景行天皇58年(128年)、神倉山のゴトビキ岩に降臨した神々を現在地に遷座して創建されたと伝わる。この新たに設けた宮が「新宮」という地名の起源とされる。平安時代には熊野信仰が隆盛し、宇多法皇(907年)以降の上皇・法皇による熊野御幸が盛んに行われ、本宮・那智と並ぶ熊野三山の一社として全国から参詣者が訪れる霊地となった。後白河法皇は34度、後鳥羽上皇は28度の熊野御幸を行ったと記録される。中世には武家の信仰も集め、源頼朝が承久年間に貴重な古神宝を、室町時代には足利義満が応永年間に古神宝類を奉納した。これらは現在も神宝館に国宝1200点以上として所蔵されており、平安〜室町期の工芸美術の最高峰を示す…