樹王山正覚院と号する浄土宗の寺院で、増上寺の末寺。慶長8年(1603年)に神田元誓願寺町で開山され、正保2年(1645年)に現在地へ移転した。この地はかつて牛込氏の居城・牛込城があった場所で、新宿区指定史跡となっている。江戸時代には出羽松山藩(庄内藩分家)酒井家の菩提寺として藩主一族の墓所が営まれ、境内には歴代藩主の墓石群が残る。文化財の宝庫としても知られ、本尊の阿弥陀如来像は行基作と伝わるほか、新宿区最古の仏像とされる鎌倉時代(13世紀)の木造地蔵菩薩像、木食五行明満(1718-1810年)作の十一面観音像、室町時代(14世紀)の阿弥陀三尊来迎図、室町時代(15世紀)の法然上人像など多数の区登録文化財を所蔵。また境内にはキリシタン灯籠と伝わる石造物が現存し、禁教時代の隠れキリシタン信仰の痕跡を留める貴重な遺物として注目される。文政8年(1825年)の「諸国旅人供養碑」は牛込を通過して客死…
慶長8年(1603年)、松平次郎左衛門信貞(松平昌安)を開基、真蓮社清誉上人光照(寛永15年・1638年寂)を開山として神田元誓願寺町に創建。正保2年(1645年)に現在の牛込袋町へ移転した。この地は戦国時代に牛込氏の居城・牛込城があった場所で、牛込氏は大胡氏を祖とし、後北条氏に仕えた武将であった。天正18年(1590年)の小田原征伐で北条氏が滅亡すると牛込氏は徳川家康に従い、城は廃されたが「牛込」の地名はこの城に由来する。光照寺の移転後は出羽松山藩(庄内藩分家・2万5千石)酒井家の菩提寺として藩との深い結びつきを持ち、境内には歴代藩主の墓所が現存する。境内のキリシタン灯籠は、禁教令下で密かに…