掛川城の歴史は、文明年間(1469〜1487年)に今川氏の家臣・朝比奈泰煕が城を築いたことに始まるとされる。当初は東海道の要衝を押さえる拠点として機能し、今川氏の勢力圏内に置かれた。戦国時代には武田氏や徳川氏との攻防の舞台ともなり、天正3年(1575年)の長篠の戦い以降、徐々に徳川氏の影響下に入った。天正18年(1590年)、豊臣秀吉の小田原征伐後に山内一豊が城主となり、近世城郭として大規模な拡張・整備を行った。一豊は天守閣を建立し、城下町の整備にも力を注いだとされる。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦い後、山内一豊は土佐へ転封となり、以後は徳川譜代の大名が城主を務めた。明治維新後の廃城令(1…