桑名市に鎮座するこの社は、神明社・縣社・多度社の三社を合わせ祀る複合社である。多度社は伊勢国二宮とも称される多度大社(桑名市多度町)と同系の信仰に基づく社で、多度大社は「お伊勢参らばお多度もかけよ」と謡われた伊勢信仰と一体の古社。元亀2年(1571年)に織田信長の長島一向一揆平定の際に本社・末社が全焼したが、慶長10年(1605年)に桑名藩主・本多忠勝によって再建された。明治6年(1873年)に多度大社が縣社に列格し大正4年(1915年)には国幣大社へ昇格した。当社はその多度信仰を地域に伝える末社・分社として、神明信仰とともに桑名の地に根付いてきた。