「丹生大師」の通称で三重・奈良・和歌山に広く知られる古刹。真言宗山階派に属し、山号は丹生山(にゅうさん)。社伝によれば、大同2年(807年)に弘法大師空海が巡錫のおりにこの地を訪れ、一宇を建立して弁財天を安置したのが開創とされる。空海はさらに十一面観音菩薩を彫刻して本尊に安置し、「丹生大師」の霊場としての基礎を築いたと伝わる。丹生の地は紀伊山地へと続く山深い地形にあり、古来より修行の適地として知られてきた。中世以降、近畿一帯の弘法大師信仰の拠点として巡礼者を集め、毎月21日の縁日(弘法大師の御命日にちなむ)には多くの信者が参詣する。三重四国八十八箇所霊場(三重四国)の結願所(八十八番)にも指定…