日光における山岳信仰の起源は、下野国の僧・勝道上人(735-817)が大谷川北岸に修行の拠点を開いたことに始まると伝わる。神護景雲元年(767年)、勝道は二荒山(男体山)の神を祀る祠を建立し、これが二荒山神社の創始とされる。延暦元年(782年)には男体山の登頂に成功して山頂に奥宮を築き、日光における神仏習合の霊場としての基礎を築いたと伝わる。現在の本社・中宮祠・奥宮からなる三社の体制は、この山岳信仰の広がりを反映したものである。東照宮・輪王寺とともに「日光の社寺」を構成し、1999年にユネスコ世界文化遺産に登録された。