隠岐諸島・西ノ島町浦郷に鎮座する由良比女神社は、承和9年(842年)の『続日本後紀』に官社として記載され、延長5年(927年)の『延喜式神名帳』では隠岐国知夫郡の名神大社に列せられた古社。隠岐国一宮とされ、明治5年(1872年)に郷社に列格した。主祭神は須勢理姫命(すせりひめのみこと)で、地元では「由良比女大神」と呼ばれる。中世から江戸時代中期にかけて祭祀は衰微したが、安永2年(1773年)に島前十三ヶ村の庄屋の尽力により例大祭が復興されたと伝わる。境内前の浜は「いか寄せの浜」と呼ばれ、須勢理姫命が芋桶に乗って海を渡った際、イカに手を引かれた(あるいは噛まれた)お詫びとして、毎年浜にイカが押し…