横浜関帝廟の歴史は1862年(文久2年)に遡る。横浜開港後に来住した中国人居留民が、三国志の英雄・関羽の木像を祀る小さな祠を建てたのが始まりとされる。関羽は忠義・勇武の象徴として中国社会で広く信仰され、商売繁盛の神としても崇められてきた。その後、横浜の中国人社会の拡大とともに廟は整備・拡充されたが、1866年の大火や1923年の関東大震災、さらに第二次世界大戦の戦災など、幾度もの災禍に見舞われ、そのたびに再建・修復が繰り返された。20世紀初頭には孫文が横浜中華街を活動拠点とした際に参拝したと伝わる。現在の廟は1990年に大規模な再建工事を経て竣工したもので、極彩色の彫刻や提灯で彩られた壮麗な中…