雲峰寺の創建は天平元年(729年)に遡るとされ、行基によって開かれたと伝わる。その後、武田氏の祖先にあたる甲斐源氏との縁を深め、中世には武田家の庇護を受けた寺院として発展したとされる。武田家の至宝である「御旗(みはた)」と「楯無鎧(たてなしのよろい)」が当寺に奉納・保管されるようになった経緯は中世に遡るとされ、御旗は源義光(新羅三郎義光)が後三年の役(1083〜1087年)の際に白幡に日輪の神勅を受けたとされる由緒あるものである。楯無鎧は甲斐源氏伝来の鎧として国宝に指定されている。近世には曹洞宗の寺院として現在の宗派的位置づけが確立され、武田氏滅亡後もその遺宝を守り続けてきた。近代以降も両宝物…