筑波山神社の創建年代は明らかではないが、古来より筑波山そのものが神体山として崇められ、筑波男大神(伊弉諾尊)・筑波女大神(伊弉冉尊)を祀る信仰が営まれてきたと伝わる。奈良時代には『万葉集』に筑波山を詠んだ歌が多数収録されており、この地が古くから精神的・文化的に重要な山として認識されていたことが窺える。平安時代以降、常陸国随一の霊山として朝廷の崇敬を受け、国家的な祭祀の対象となったとされる。中世には武家政権からも厚い信仰を集め、源頼朝をはじめとする武将が社殿の修繕や寄進を行ったと伝わる。江戸時代には水戸徳川家の手厚い庇護を受け、社殿の整備が進められ、現在の本殿・拝殿を中心とする社域の基礎が形成さ…