龍田大社の創建年代は明らかではないが、第10代崇神天皇の御代(4世紀頃)に天皇が夢のお告げを受け、天御柱命・国御柱命を龍田の地に祀ったことに始まると伝わる。廣瀬大社の水神と対をなす風神として、五穀豊穣・航海安全を司る神として朝廷の崇敬を受けた。律令制が整備された奈良時代には、国家的な祈年祭・風神祭が当社で執り行われ、格式ある官社に列せられた。『日本書紀』天武天皇4年(675年)4月条には、「小紫美濃王・小錦下佐伯連広足を遣して、風神を竜田の立野に祠らしむ」と記され、国家祭祀としての風神祭が確立されたことがわかる。平安時代には二十二社制度が定められ、その中七社の一社に数えられるなど、朝廷から特に…