菓子の神・田道間守(たじまもり)と熊野坐大神をまつる。『記紀』によれば、第11代垂仁天皇の命を受けた田道間守は不老長寿の霊菓を求めて常世国に渡り、十余年の苦難の末に非時香菓(ときじくのかぐのこのみ、橘の実)を持ち帰ったが、天皇は既に崩御していた。田道間守はその陵に橘を捧げて後を追ったと伝わる。その橘が日本で初めて植えられた地が、当社の旧社地「六本樹の丘」であり、橘は現在のみかんの原種とされることから「みかん発祥の地」として知られる。熊野九十九王子の一つ「所坂王子」の旧地にも当たり、創建年代は不詳だが室町時代の棟札が伝わる古社で、明治40年(1907年)に周辺の熊野古道沿いの3社を合祀して現在地…