三戸郡五戸町手倉橋字薬師沢に鎮座し、「薬師さま」の愛称で長く親しまれてきた医薬・縁結びの神社。大那牟遅大神(大国主命)と少彦名大神の二柱を祀る。古事記・日本書紀には、この二神が日本全土を巡り、農業・医薬・禁厭(まじない)の道を広めたと記されており、医療の神として全国各地に信仰圏を形成してきた。馬淵川を見下ろす小高い丘に社が鎮座し、古くからこの霊地に病気平癒を願う人々が訪れた。当社特有の信仰形態として、木彫の人体像にお札を貼り、自らの患部と同じ場所に願いを込めて参拝し、後日返納するという習わしが今も続けられている。この「お札貼り」の信仰は南部地方の民間医療信仰の一形態として民俗学的にも注目され、…