富士山本宮浅間大社の創建時期は定かではないが、大山祇神の娘・木花之佐久夜毘売命を祭神として、富士山の噴火鎮護を目的に創建されたと伝わる。社伝によれば、崇神天皇の御代に山足の地に祀られ、のちに垂仁天皇の御代に現在地へ遷座されたとされる。文献上の確実な初見は平城天皇の大同元年(806年)で、坂上田村麻呂が東国遠征の途次に現在地へ社殿を造営したと伝わる。平安時代の延喜式(927年)では名神大社に列せられ、駿河国一宮として広く崇敬を集めた。中世には源頼朝が富士の巻狩り(1193年)に際して参詣し社領を寄進、その後も多くの武家が富士信仰を篤く崇敬した。戦国期には武田信玄・勝頼父子が崇敬し、社領を寄進した…