大津町に鎮座する同名の佐波波地祇神社と並び、延喜式神名帳が載せる常陸国の式内小社「佐波波神社」の論社に数えられる古社。社伝では、もとは佐波山に鎮座していたが、永禄12年(1569年)に塩原山へ遷座し、後に現在地の華川町上小津田へ移されたと伝わる。祭神は大津町の社と同じく天日方奇日方命で、当地では阿多都久志尼命・多気佐波夜遅奴美命の別名でも呼ばれてきたという。両社がいつからそれぞれ独立の社として並び立つようになったかは判然としないが、明治の社格制定に際してそれぞれ別個の郷社に列せられたことで、現在のような二社体制が確立したと考えられている。海に近い大津町の社が航海安全の信仰を集めたのに対し、山間…