観月山と号する浄土真宗本願寺派の寺院。元和8年(1622年)、戦国の猛将・佐々成政の四代孫にあたる釋玄誓が京都伏見に創建し、正保4年(1647年)に現在の六本木の地へ移転した。本尊の阿弥陀如来像は恵心僧都源信の作と伝わり、平安中期の浄土信仰の息吹を今に伝える。元禄11年(1698年)には江戸鋳物師・田中丹波守藤原重行により梵鐘が鋳造され、江戸期の鋳造技術を示す貴重な工芸品となっている。六本木一丁目駅から徒歩1分という都心の一等地にありながら、境内は喧騒を忘れる静寂に包まれ、六本木ヒルズやアークヒルズを望むビル街の谷間に佇む姿は、江戸と現代が交差する東京ならではの風景である。