唐津神社の創建年代は明らかでないが、平安時代には玄界灘に臨む唐津の地において、住吉三神・宗像三女神を祀る社として海運・漁業の守護神に対する信仰が成立していたと伝わる。菅原道真が901年(昌泰4年)に大宰府へ左遷される途上、当社に立ち寄り祈願したとの伝承も残る。中世には唐津一帯を支配した領主層から崇敬を集め、地域の総鎮守としての地位を確立した。近世、江戸時代に入ると唐津藩主の保護を受け社殿の整備が進められた。祭礼である「唐津くんち」も江戸時代に現在の曳山行列の形態が整ったとされ、19世紀前半にかけて漆塗りの曳山14台が順次奉納された。明治維新後は神社制度の改変を経て近代社格制度のもとに位置づけら…