大本願は、皇極天皇元年(642年)の善光寺創建当初からその歴史をともにしてきたと伝わる尼僧寺院。寺伝によれば、蘇我馬子の娘が勅使として本尊の守護にあたったのが始まりとされ、以来、歴代住職は宮中から「善光寺上人」の称号を賜った尼公上人が務め、皇族・公家出身の女性が代々入山する伝統が続いてきた。法然・聖光・良忠・証空ら浄土宗の高僧が留錫した伝承も伝わり、信州における念仏信仰の拠点としての性格を強めていったとされる。近代の宗教制度整備を経て、1954年(昭和29年)に浄土宗の大本山と定められた。天台宗の大勧進とともに善光寺の住職を兼務する両本坊の一つとして、女人禁制の時代にも参拝の門戸を開いてきた「…