法音寺はもと越後国南魚沼・八海山の麓の寺で、聖武天皇の勅命による創建と伝わる。建久8年(1197年)に源頼朝の祈願寺となり、天正年間に上杉謙信の祈願寺として春日山へ移った。慶長6年(1601年)、上杉景勝が会津を経て米沢へ移封された際に随行して米沢城二の丸に建立され、景勝の遺言で葬儀の導師を法音寺住職に託して以降、歴代藩主の菩提寺となった。米沢城下の真言宗二十一ヶ寺の筆頭も務めた。明治3年(1870年)の神仏分離で二の丸から上杉家廟所前の現在地へ移り、寛保2年(1742年)再建の本堂を移築した。守り本尊の泥足毘沙門天像も米沢城内から遷され、令和4年(2022年)に山形県指定有形文化財となった。