長浜城は1560年(永禄3年)頃、今川氏の支配下において駿河湾沿岸の海上防衛拠点として築かれたと伝わる。駿河湾に突き出した半島の岬に位置し、水軍の基地として機能する水城であった。1568年(永禄11年)に武田信玄が駿河へ侵攻すると、今川氏が没落し、長浜城は武田氏の支配下に入ったとされる。武田氏はこの地を駿河湾制海権確保のための重要拠点と位置づけ、武田水軍の根拠地として整備した。1580年代には駿河湾をめぐって武田水軍と北条水軍が激しく争い、長浜城周辺の海域が主要な戦場のひとつとなったと記録される。1582年(天正10年)の武田氏滅亡後は北条氏の支配を経て、豊臣政権による天下統一とともに城として…