九戸城は、南部氏の家臣・九戸氏が代々居住した地に築かれた城とされる。九戸氏は南部氏一族の有力な支流であり、長らく糠部郡内に勢力を保っていた。1591年(天正19年)、九戸氏当主・九戸政実は豊臣秀吉による奥州仕置と、それを受けた南部氏の支配強化に反発して挙兵し、九戸城に立て籠もった(九戸の乱)。これに対し豊臣政権は石田三成・浅野長政らを総大将とする6万余の大軍を派遣し、伊達政宗らも加わった連合軍が城を包囲した。約1か月の籠城の末に城は落ち、政実は捕縛のうえ処刑された。この九戸の乱の平定は豊臣政権による東北制圧の総仕上げとなり、東北地方における戦国時代の終焉を画する出来事となった。その後、城は南部…