標高709mの加波山は、筑波山・吾国山と並び「常陸三山」の一つに数えられる古くからの信仰の山で、加波山神社はその中腹、石岡市大塚に鎮座する。社伝によれば、景行天皇の御代に東北平定に赴いた日本武尊がこの山に登り、神託を受けて国常立尊・伊邪那岐尊・伊邪那美尊の三神を祀ったのが創祀と伝わる。大同元年(806年)には征夷大将軍・坂上田村麻呂が社殿を寄進したといい、貞観17年(876年)には国史にも従五位下を授けられた社として記録される(国史見在社)。明治初年の神仏分離では、それまで一体だった神社と別当寺・文殊院との間で一時訴訟に発展したのち、明治2年に正式に分離した。また明治17年(1884年)には、…