慈眼寺は慶長3年(1598)に開山したと伝えられ、当初は現在の町屋第二児童遊園の場所に建立された。山号を医王山、院号を普門院と称し、本尊に薬師瑠璃光如来を安置する。薬師如来は眼病やあらゆる病の平癒を司る仏として知られ、とりわけ眼病に霊験があることと産婦の授乳促進に効験があるとして女性の信仰を広く集めた。「朝日薬師」の通称で親しまれてきた所以もそこにある。境内には寛文3年(1663)銘と延宝6年(1678)銘の如意輪観音像が現存し、江戸時代の信仰の厚さを今に伝える。明治6年(1873)に廃寺化した際、もと阿遮院末であったが現在地に移転・中興され、現在は田端与楽寺の末寺として法灯を継いでいる。荒川…