福島市飯坂町平野に位置する真言宗豊山派の古刹で、山号は瑠璃光山。寺伝では弘仁17年(826)に弘法大師空海が開山したと伝わる。平安末期、信夫郡を支配した佐藤基治は当寺を中興し、その子・佐藤継信と佐藤忠信の兄弟が源義経に仕えた。兄・継信は文治元年(1185)の屋島の合戦で義経の楯となって討死し、弟・忠信もほどなく戦没した。兄弟の墓とされる板碑が現在も境内に伝わる。元禄2年(1689)、松尾芭蕉は「おくのほそ道」の旅でこの地を訪れ、継信の妻が奉納した薙刀・鎧などの遺品を目にして深く感動し、「笈も太刀も五月にかざれ紙幟」と詠んだ。境内に芭蕉の句碑が立ち、文学・歴史ファンが多く訪れる。本尊は薬師如来で…