猪苗代城(亀ヶ城)は、1384年(至徳元年)頃に猪苗代氏によって築かれたと伝わる。猪苗代氏は会津を本拠とする蘆名氏の有力家臣であり、城は猪苗代盆地を見渡す丘陵上に構築され、交通・軍事の要衝として機能した。室町・戦国期を通じて猪苗代氏の居城として維持されたが、蘆名氏との関係は必ずしも安定せず、たびたび緊張を孕んだとされる。1589年(天正17年)の摺上原の戦いに際し、伊達政宗軍は事前に猪苗代城を攻略・接収し、この城を前進拠点として摺上原へ進軍したとされる。同戦いで蘆名氏が滅亡すると、会津地方は伊達氏の支配下に入った。その後、豊臣秀吉の奥州仕置(1590年)により伊達氏は会津を離れ、蒲生氏・上杉氏…