徳川家康(東照大権現)を主祭神とする東照宮で、伊賀市老川に鎮座する。東照宮は家康の死後(元和2年・1616年)に全国各地で創建された神社であり、当社もその一社として建立された。伊賀の地と家康の縁は天正10年(1582年)の「伊賀越え」に由来する。本能寺の変で主君・織田信長が横死した報を受けた家康は、堺から三河への帰国途中に伊賀の山道を踏破せねばならなかった。このとき服部半蔵正成ら伊賀忍者が護衛として加わり、家康の生命を守って三河への帰国を支えたと伝わる。この史実が「伊賀越え」として語り継がれ、徳川幕府と伊賀の人々のつながりを象徴する出来事となった。江戸時代には伊賀上野城主・藤堂家の保護のもとで…