黒石市山形町に所在する黄檗宗の古刹で、山号は宝巌山。延宝8年(1680)、修験者出身の宗運和尚が現・黒石市温湯(ぬるゆ)の地に草庵を結んで開山したのが起源とされる。温湯は岩木山系の伏流水が湧く湯治場として古くから知られており、山と水の霊地に縁の深い修験者がこの地を選んで開山したことは自然のなりゆきといえる。元禄4年(1691)、3代黒石藩主・津軽政英が深く帰依し、黒石城下の現在地(山形町)へ移転・整備された。黒石藩は弘前藩津軽家から分封された支藩であり、津軽家の仏教信仰の篤さが当地の寺院整備にも反映された。黄檗宗は江戸時代初期に中国・福建省から来日した隠元隆琦が伝えた禅宗の一派で、明代中国の伽…