法性寺は創建年について明応元年(1492年)説と天正元年(1573年)説があり、開山は法性房日遄上人と伝わる。山号は柳嶋妙見山、塔頭名は玄和院で、妙見菩薩を祀ることから「柳島妙見堂」として親しまれてきた。江戸城から見て鬼門の方角を守護する寺であったとも伝わる。絵師・葛飾北斎は寛政6年(1794年)、勝川派を破門された後、画業の再起を祈願して21日間日参したという逸話が残る。境内には浄瑠璃作者・近松門左衛門の顕彰碑(平成21年〈2009年〉墨田区登録)や、浮世絵師・初代歌川豊国の筆塚(平成25年〈2013年〉墨田区登録)があり、江戸の文芸・絵画史とも深く結びついた寺院である。