本證寺は、永正年間(1504年頃)に三河国野寺の地に創建された浄土真宗の寺院である。開創の詳細は定かではないが、早くから三河における浄土真宗の有力拠点として発展し、「野寺御坊」の称で知られた。天文年間に入ると寺勢はさらに拡大し、1563年(永禄6年)の「三河一向一揆」では上宮寺・勝鬘寺とともに一揆の中心地となった。この一揆は徳川家康の支配に対する大規模な抵抗運動であり、家康の家臣の一部も一向宗側に加わって戦うなど、家康にとって最大の危機のひとつとされる。一揆鎮圧後、寺院は一時的に厳しい立場に置かれたとされるが、その後再興を遂げ、浄土真宗大谷派の寺院として法灯を継いできた。境内には堀と土塁を備え…