宇島神社は、宇島港の築港に尽力した小倉藩郡代・杉生十右衛門貞則(1765〜1830)を祀る神社である。杉生は文政4年(1821)から4年間、延べ22万人を動員し港に三つの波止を築いた。完成直後は台風被害などで批判も受けたが、天保元年(1830)の没後、その恩に報いようとした地元の人々によって当地に祀られた。あわせて大物主神・崇徳天皇も祭神とする。文政8年(1825)、築港工事中に小倉藩主・小笠原忠固が参勤交代の途上で時化に遭い、宇島の漁民に救助されたことを記念し、翌文政9年より「宇島祇園」として神幸祭が始まり、現在も市指定無形民俗文化財として毎年5月3〜5日に受け継がれている。