英彦山は北岳・中岳・南岳の三峰からなり、中世以降「英彦山権現」として羽黒山・大峰山と並ぶ日本三大修験道場の一つに数えられた霊山である。奉幣殿は、かつて修験道の中心寺院・霊仙寺の大講堂として建立された社殿で、現存する建物は元和2年(1616)に小倉藩主・細川忠興によって再建されたもの。桁行七間・梁間五間、入母屋造、こけら葺の江戸時代前期を代表する建築として、1907年(明治40年)に国の重要文化財に指定された。参道途中に立つ銅鳥居は寛永14年(1637)、佐賀藩主・鍋島勝茂の寄進により鋳物師・谷口清左衛門が制作したもので、青銅製の鳥居としては全国的にも珍しく、1939年(昭和14年)に国の重要文…