二本松市渋川に所在する真言宗豊山派の古刹で、山号は安達太良山。大同2年(807)、法相宗の学僧・徳一が安達太良山北麓に安達太良寺の北院「光明院」を創建したことを前身とし、大日如来を本尊とする秘密道場として開かれたと伝わる。徳一は会津・安達地方に多くの寺院を建立した高僧であり、当寺はその遺産の一つとして数えられる。その後真言宗に改宗し「円東寺」と称するようになった。慶長3年(1598)、二本柳宿の整備に伴い現在地へ移転。近世には二本松藩丹羽家の信仰を集め、地域の中心寺院として機能してきた。安達三十三観音霊場の第15番札所として現在も巡礼者が訪れ、また境内に自生する推定樹齢400年超の枝垂れ桜は春…