曹洞宗の寺院で、山号は大梁山。かつては曹洞宗の元九州本山であった。開山の寒巌義尹(1217-1300)は、曹洞宗の祖・道元に参禅し、2度にわたり宋に渡って修行を積んだ後、博多の聖福寺を経て肥後国に住した。地元の地頭・河尻泰明が寒巌に深く帰依して境内地を寄進し、弘安元年(1278年)に大慈寺が創建された。寒巌義尹は後鳥羽天皇(一説に順徳天皇)の皇子であったとの伝承があり、この出自により朝廷との結びつきが深く紫衣の着用を許され、当寺は寒巌派の拠点として曹洞宗九州本山の格を保った。しかし度重なる火災に見舞われて次第に衰退したと伝わる。寒巌義尹に関する文書群や梵鐘は国の重要文化財に指定されており、中世…